LCMにおけるネイティブ・トランスポート認証スキームと制限事項

LCMを使用する場合のサポート対象およびサポート対象外の認証スキームと構成に関する詳細。

cassandra.yaml

cassandra.yamlファイルの場所は、インストールのタイプによって異なります。
パッケージ・インストール /etc/dse/cassandra/cassandra.yaml
tarボール・インストール installation_location/resources/cassandra/conf/cassandra.yaml

Lifecycle Manager(LCM)認証オプションは、LCM構成プロファイルのdse.yamlおよびcassandra.yamlファイルで設定されます。

LCMでは、dse.yamlのデフォルト・スキームとしてinternalが必要となります。このことは、cassandra.yamlでDSE Authenticatorと併用する場合に当てはまります。

LCMと互換性のある認証スキーム

クラスターを監視し、継続的な管理作業を実施するには、OpsCenterがクラスターに対してCQLクエリーを発行できなければなりません。LCMは必要なアクセス権を自動的に構成するものであり、次の認証シナリオと互換性があります。

警告: 何らかの形式の認証が有効になっており、internalスキームがプライマリ・スキームとして設定されていない場合に、内部認証スキームに組み込まれた内部cassandraユーザーのパスワードを変更しようとすると、LCMのインストール・ジョブは失敗します。その結果、LCMはクラスターをOpsCenterに登録できません。

内部認証のみ

内部認証のみは、LCMのデフォルトの認証スキームです。このスキームでは、cassandraユーザー名がデフォルトのパスワードであるcassandraとともに使用されます。このパスワードは[Edit Cluster]ダイアログで変更する必要があります。

内部認証スキームに組み込まれているcassandraユーザー名のデフォルト・パスワードを変更するために必要な情報を求めるプロンプトが、[Edit Cluster]ダイアログに表示されます。このユーザーのパスワードが指定したパスワードに設定され、クラスターへのアクセス時にこのパスワードを使用するようOpsCenterが構成されます。

DSE認証デフォルト・スキーム・オプション

LDAPまたはKerberosを使用した内部認証

LCMの内部認証をプライマリ・スキーム(default_scheme)として構成し、LDAPまたはKerberos(あるいはその両方)をオプション・スキーム(other_schemes)として構成できます。

LDAPまたはKerberosをother_schemesとしてdse.yamlに追加することは許可されていますが、LCMとOpsCenterでは追加のスキームが無視され、内部cassandraユーザー名が使用されます(「内部認証のみ」スキームの説明を参照)。

このシナリオは、データ・ストレージとしてDSEを使用しているクライアント・アプリケーションがアカウントの管理に一元化されたKerberosまたはLDAPサービスを使用する必要がある場合に役立ちます。OpsCenterは、内部cassandraユーザー名を使用することで、KerberosまたはLDAPサービスへのアクセスが中断された場合または使用不可の場合でも、DSE管理操作を確実に完了できるようにします。

認証が構成プロファイルで有効になっている場合は、プロファイルが[Edit Cluster]ダイアログで選択された後で認証情報を求めるプロンプトが表示されます。詳細については、「クラスターの編集」を参照してください。

LCMでサポートされる認証のその他のスキーム

認証が無効

適切なネットワーク・アクセス制御を実施せずに、認証を無効にした状態でDSEを実行することは推奨されません。ただし、認証が無効になっているDSEクラスターにアクセスするようOpsCenterを構成することは可能です。

認証を無効にするには、[dse.yaml][authentication_options][enabled]チェックボックスをオフにします。[cassandra.yaml]で、あらゆるユース・ケースで推奨される柔軟なオプションである[DseAuthenticator]をオーセンティケーターとして選択します。

また、[cassandra.yaml][AllowAllAuthenticator]認証オプションを選択することによって認証を無効にすることもできますが、[DseAuthenticator]オプションを使用することが推奨されます。

LCMによってサポートされるcassandra.yamlのオーセンティケーター・オプション認証がdse.yamlで無効

サポート対象外の認証シナリオ

以下の構成はサポートされていません。
  • DSE認証の代わりとしてのcassandra.yamlのLDAP認証、およびLDAPをデフォルト・スキームとするDSE認証。
  • DSE認証の代わりとしてのcassandra.yamlのKerberos、およびKerberosをデフォルト・スキームとするDSE認証。

詳細については、authenticatorオプションを参照してください。