サブ範囲リペアからキースペースまたはテーブルを除外する

サブ範囲リペア時にキースペース全体またはキースペース内の特定のテーブルを不要なリペアから除外します。

サブ範囲リペア時にキースペース全体またはキースペース内の特定のテーブルを不要なリペアから除外します。キースペース全体とそのキースペース内のすべてのテーブルを除外するか、キースペース内の特定のテーブルのみを除外します。これにより、リペア・プロセスでシステム・リソースの消費が軽減され、リペア・サイクル時間を短縮できます。OpsCenter Repair Service(OpsCenterリペア・サービス)は、デフォルトで、一部のシステム・キースペースをリペアから既に除外しています。レプリケーション係数が1のキースペースは、リペアから必ず除外されます。

除外の候補となるキースペースの例としては、他で複製またはリビルドされたデータを要約したものなど、データを損失しても問題ないキースペースが考えられます。キースペースを除外する他のシナリオとしては、広範なgc_grace_secondsテーブル値を持つ場合や、カスタム・スクリプトを使用してキースペースが管理されている場合などがあります。

cluster_name.conf

cluster_name.confファイルの場所は、インストールのタイプによって異なります。
  • パッケージ・インストール:/etc/opscenter/clusters/cluster_name.conf
  • tarボール・インストール:install_location/conf/clusters/cluster_name.conf

opscenterd.conf

opscenterd.confファイルの場所は、インストールのタイプによって異なります。
  • パッケージ・インストール:/etc/opscenter/opscenterd.conf
  • tarボール・インストール:install_location/conf/opscenterd.conf

手順

  1. すべてのクラスターについて編集する場合は opscenterd.conf を開き、特定のクラスターについて編集する場合は cluster_name.conf を開きます。
  2. [repair_service]セクションで、環境要件に合わせて以下のオプションを設定します。
    [repair_service] ignore_keyspaces
    システム・キースペースの他にサブ範囲リペア時または分散サブ範囲リペア時に無視するキースペースのリスト。
    [repair_service] ignore_tables
    サブ範囲リペア時に除外するキースペースとテーブルのリスト。分散サブ範囲リペアには適用されません。例:keyspace1.standard1, keyspace1.standard2。
    以下の構成例では、特定のキースペース全体(キースペース1、2、3)と、キースペース内の特定のテーブル(キースペースAおよびBのテーブルX、Y、Z)の両方が除外されます。
    [repair_service]
    ignore_keyspaces=keyspace1,keyspace2,keyspace3
    ignore_tables=mykeyspaceA.tableX,mykeyspaceA.tableY,mykeyspaceB.tableZ
  3. opscenterdを再起動します
    Repair Service(リペア・サービス)は、リペア時に指定されたキースペースまたはテーブルを無視します。無視するように構成されているキースペースやテーブルは、Repair Serviceの[Status][Table Repair Tasks]ペインには表示されません。無視されたキースペースやテーブルは、Repair Serviceの[Status]ダッシュボードから使用できる[Excluded Keyspaces and Tables]ダイアログの[Ignored Keyspaces]セクションまたは[Ignored Tables]セクションに表示されます。「リペアから除外されたキースペースとテーブルの表示」を参照してください。

    サブ範囲リペアから除外されているすべてのキースペースとテーブルを示した表示専用のダイアログ