クラスターのバックアップ
OpsCenterでは、DSEクラスターのバックアップ操作をスケジュールして実行することができます。
OpsCenterでは、クラスターでバックアップ操作をスケジュールして実行することができます。OpsCenterを使用すると、ワンタイム・バックアップ・ジョブを実行するほか、バックアップ・ジョブを後日実行したり、定期的に実行したりするようにスケジュールすることができます。コミット・ログ・バックアップを使用すると、特定の日時のバックアップ・データを簡単に復元できます。
- システム・キースペースのみを含むスナップショットを復元することはできません。復元するスナップショットには、システムと非システム・キースペースの両方が含まれているか、非システム・キースペースのみが含まれている必要があります。
- テーブル定義を含まないスナップショットを復元することはできません。
- スナップショットを十分なディスク領域がない場所に復元すると失敗します。復元レポートには、十分な領域がないノードと、復元を正常に行うために必要な領域が表示されます。予防措置の詳細とヒントについては、「バックアップを復元するための十分なディスク領域の監視」を参照してください。
- OpsCenterは、インデックスのバックアップを行いません。そのため、復元後に、DSEでインデックスを再計算する必要があります。
スケジュール・バックアップの保持ポリシー
各スケジュール・バックアップには、OpsCenterが古いバックアップ・データのファイルを処理する方法を定義する保持ポリシーがあります。デフォルトのポリシーでは、サーバー内のバックアップ・ファイルは30日間保持されます。サーバー内以外のすべてのバックアップに対するデフォルトの保持ポリシーでは、すべてのバックアップを保持します。
スケジュール・バックアップ・タスクと構成された場所ごとに、スナップショット・データを保持する期間を構成します。OpsCenterでは、この保持期間として分単位、時間単位、日数単位、および週単位をサポートしています。たとえば、30日間、26週間、3時間などを経過した古いスナップショット・データを削除する保存ポリシーを定義できます。すべてのバックアップを保持する場合、OpsCenterには、バックアップ・ファイルを無期限で保持する「すべて保持」ポリシーがあります。
時間制限付き保持ポリシーが構成されたバックアップが完了すると、OpsCenterはスナップショット・データをスキャンして、他のスナップショットに属していない古いファイルを検出し、次回のスケジュール・バックアップで削除します。
たとえば、データをAmazon S3に送信し、毎週実行され、3日を経過した古いバックアップを削除する保持ポリシーを持つスケジュール・バックアップがあるとします。Amazon S3バケット内のレイアウトは以下のようになります。
mybucket/ snapshots/ node-id1/ sstables/ MyKeyspace-MyTable-ic-4-Data.db MyKeyspace-MyTable-ic-5-Data.db MyKeyspace-MyTable-ic-6-Data.db MyKeyspace-MyTable-ic-7-Data.db ... 1234-ABCD-2018-01-25-01-00/ backup.json #includes 4-Data and 5-Data MyKeyspace/schema.json 1234-ABCD-2018-02-01-01-00/ backup.json #includes 5,6,7-Data MyKeyspace/schema.json
2月1日のバックアップが完了した後、OpsCenterは保持ポリシーに従って古いファイルについてSSTableをスキャンし、1月25日のバックアップ・ファイルを削除します。MyKeyspace-MyTable-ic-4-Data.dbは1月25日のバックアップに含まれているが、2月1日のバックアップには含まれていないため、このファイルは削除されます。MyKeyspace-MyTable-ic-5-Data.dbは1月25日のバックアップに含まれていますが、最新のバックアップにも含まれているため、定義された保持ポリシーを満たすまで保持されます。