Backup Service(バックアップ・サービス)構成オプションのリファレンス
Backup Service(バックアップ・サービス)で使用可能な構成オプションのリファレンス。
opscenterd.conf
opscenterd.confファイルの場所は、インストールのタイプによって異なります。- パッケージ・インストール:/etc/opscenter/opscenterd.conf
- tarボール・インストール:install_location/conf/opscenterd.conf
cluster_name.conf
cluster_name.confファイルの場所は、インストールのタイプによって異なります。- パッケージ・インストール:/etc/opscenter/clusters/cluster_name.conf
- tarボール・インストール:install_location/conf/clusters/cluster_name.conf
address.yaml
address.yamlファイルの場所は、インストールのタイプによって異なります。- パッケージ・インストール:/var/lib/datastax-agent/conf/address.yaml
- tarボール・インストール:install_location/conf/address.yaml
Backup Service(バックアップ・サービス)構成オプションのリファレンスでは、構成ファイルごとに使用できる構成オプションをアルファベット順に示します。構成ファイルとその優先順位に関連する動作の詳細については、「OpsCenterの構成ファイル」を参照してください。
Backup Service(バックアップ・サービス)のOpsCenterデーモン構成オプション
以下のオプションは opscenterd.confに含まれています:
- [backup_service] auto_sync_retry_attempts
- 障害が発生した場合に、デスティネーション先へのバックアップ送信を自動的にリトライする回数。デフォルト:3。
- [backup_service] auto_sync_retry_delay
- リトライする間隔(分)。デフォルト:60。
Backup Service(バックアップ・サービス)のクラスター構成オプション
以下のオプションはcluster_name.confに含まれています:
- [agents] backup_staging_dir
- このパスは、Cassandraによってコミット・ログがアーカイブされるディレクトリーを指定します。ここから、コミットログが構成済みのデスティネーションとbackup_storage_dirに送信されます。
- [agents] concurrent_snapshot_list_requests
- スナップショット情報の同時取得要求の数。デフォルト値は1です。
- [agents] remote_backup_region
- リモート・バックアップ/復元のために接続するS3リージョン。デフォルト値はus-west-1です。
- [agents] restore_req_update_period
- 復元中にOpsCenterに進行状況を報告する間隔(秒)。デフォルト値は、クラスターのサイズに基づいて自動的に計算されます。パフォーマンスを最適化するため、クラスターが大きいほど復元の進行状況がUIに送信されるしきい値が大きくなります。復元中に最新情報を取得する間隔を変更するには、このプロパティを構成します。注:数値を小さくすると、復元中にパフォーマンスに影響を及ぼす可能性があります。
- [agents] snapshot_wait
- 「[cassandra] snapshot_threshold」を参照してください。
- [backups] failure_threshold
- リモート・デスティネーション復元アクションが失敗と見なされるまでにクラスターが応答に失敗する割合(%)。デフォルト:50。
- [backups] restore_init_throttle
- OpsCenterが復元プロセスを同時に開始するDataStaxエージェントの数。デフォルト値は20です。
- [backups] restore_sleep
- OpsCenterが
restore_init_throttle
で設定された復元プロセス開始のバッチ間にスリープする時間。デフォルト値は5秒です。 - [cassandra] snapshot_threshold
- OpsCenterが要求を受信してすぐにバックアップを実行する状態から、1分単位で切り上げた時刻に
snapshot_wait
に設定した時間を加えた時間が経過した後でバックアップを実行するようにスケジュールする状態に切り替わる、クラスター内のノード数の上限。デフォルト値は10です。クラスター内のノード数が10以下の場合、OpsCenterはすべてのノードに、要求を受信したらすぐにスナップショットを作成するように指示します。ノード数が10を超えると、OpsCenterはすべてのノードに、1分単位で切り上げた現在の時刻にsnapshot_wait
秒を加えた時刻にスナップショットを作成するように指示します。
Backup Service(バックアップ・サービス)のエージェント構成オプション
以下のエージェント構成オプションはaddress.yamlに含まれています:
- backup_staging_dir
- DSEからディスクに書き込まれた後に、commitlogsがコピーされるディレクトリ。DataStaxエージェントは、このディレクトリを監視し、commitlogsを構成されたデスティネーションに移動します。すべてのデスティネーションが関連するコミット・ログを受け取ったら、ログはbackup_storage_dirに移動されます。commitlogsをステージ化できない場合、ログが蓄積されないため、このディレクトリは、ディレクトリのサイズ以上でなければなりません。デフォルトの場所は/var/lib/datastax-agent/commitlogs/です。例:
backup_staging_dir: /var/lib/datastax-agent/commitlogs/
- backup_storage_dir
- すべての構成されたデスティネーションにコピーされた後の、commitlogバックアップが格納されるディレクトリ。保存先の場所「On Server」に対して構成された保持ポリシーに基づいて、ディレクトリがクリーンアップされます。ディレクトリには、保持ポリシーの期間の間commitlogsを保持するのに十分なスペースが確保されている必要があります。デフォルトの場所は/var/lib/datastax-agent/backups/です。例:
backup_storage_dir: /var/lib/datastax-agent/backups/
- destination_pretest_timeout
- デスティネーションへの読み取りと書き込みが可能であることを確認するための最大時間(秒)。デフォルト:60。例:
destination_pretest_timeout: 60
- max_file_transfer_attempts
- ファイルのアップロード、またはリモート・デスティネーションの作成の最大試行回数。デフォルト:3。例:
max_file_transfer_attempts: 30
- remote_backup_region
- リモート・バックアップの転送に使用するAWSリージョン。デフォルト:us-west-1。例:
remote_backup_region: us-west-1
- remote_backup_retries
- 復元時にファイルのダウンロードが失敗したときの試行回数。デフォルト:3。例:
remote_backup_retries: 3
- remote_backup_timeout
- バックアップをリモート・デスティネーションにプッシュする際に使用する接続のタイムアウト(ミリ秒)。デフォルト:1000。例:
remote_backup_timeout: 1000
- remote_verify_initial_delay
- バックアップ操作時にファイルが正常にアップロードされたかどうかを確認するため待機する初期遅延(ミリ秒)。この構成オプションは
remote_verify_max
オプションと併用して、SSTableをクリーンアップする際にバックアップが破損しているのか、または遅れているのかを区別することができます。remote_verify_initial_delay
の値は、この値がremote_verify_max
の値を超えるまで、ファイル転送検証が失敗するたびに倍増します。デフォルト:1000(1秒)。例:remote_verify_initial_delay: 1000
- remote_verify_max
- ファイルのアップロードは完了したが、リモート・デスティネーションから読み取ることができない場合の最大待機時間。この遅延時間を超えると、転送は失敗と見なされます。この構成オプションは、
remote_verify_initial_delay
オプションと併用して、SSTableをクリーンアップする際にバックアップが破損しているのか、または遅れているのかを区別することができます。デフォルト:30000(30秒)。例:remote_verify_max: 300000
- restore_on_transfer_failure
- trueに設定すると、リモート・デスティネーションからのファイル転送が失敗しても、復元プロセスは停止されません。以降の復元では、転送に成功したファイルが使用されます。デフォルト:false。例:
restore_on_transfer_failure: false
- restore_req_update_period
- Backup Service(バックアップ・サービス)の復元操作中にopscenterdにステータス更新が送信される間隔(秒)。デフォルト:60。例:
restore_req_update_period: 60
- sstableloader_max_heap_size
- 復元操作中にsstableloaderで使用される最大ヒープ・サイズ。DSE 4.8.4以降でのみサポートされています。デフォルト:256M。例:
sstableloader_max_heap_size: 256M
- tmp_dir
- 復元時に一時的にファイルをステージ化するために使用されるディレクトリ。デフォルトの場所は/var/lib/datastax-agent/tmpです。例:
tmp_dir: /var/lib/datastax-agent/tmp/