Javaインストールの管理

構成プロファイル内のJavaのインストールとアップグレードを自動的に管理します。JCEポリシー・ファイルのインストールを管理します。

構成プロファイル内のJavaのインストールとアップグレードを自動的に管理します。Javaインストールの管理は、Lifecycle Manager(LCM)でデフォルトで有効になっています。この場合、JREパッケージのダウンロードとライセンスへの同意は自動的に行われます。JREまたはJDKは、DataStax Enterprise(DSE)、LCM、DSE OpsCenterを含むほとんどのDataStax製品で必要です。独自の内部の場所をパッケージのダウンロード先に指定することもできます。

Javaインストールに関するさまざまなシナリオにLCMがどのように応答するかを以下に説明します。

  • Javaが見つからない場合:インストール・ジョブまたは構成ジョブの実行中にターゲット上にJavaバージョンが見つからない場合は、指定されたバージョンのJavaがインストールされます。
  • 異なるJavaバージョンが見つかった場合:Javaバージョンは見つかったが、指定されたバージョンと異なる場合は、LCMは指定されたバージョンのJavaをインストールします。
  • 異なるJavaベンダーが見つかった場合:Oracle Java Runtime Environmentが見つかったが、OpenJDKが指定されたベンダーではない(またその逆も同じ)である場合、LCMはそのベンダーからJavaをインストールします。
  • Java管理が無効になっている場合:Javaの管理が無効になっており、ターゲット上にJavaのいずれのバージョンも見つからない場合、インストール・ジョブは失敗します。
LCMがJavaインストールを管理しており、Oracleがjava-vendorとして選択されている場合、LCMはJCEを手動でインストールする代わりに、Java Cryptography Extension (JCE) Unlimited Strengthポリシー・ファイルのインストールを管理することもできます。JCEファイルにより、高強度暗号化スイートを使用できるようになります。OpenJDKインストールのUnlimited Strength暗号化のロックを解除する場合、JCEポリシー・ファイルは不要です。
重要: JCEファイルの使用が、お住まいの司法管轄区域で合法であることを確認してください。JCEベースの製品は、米国輸出管理規則によって特定の国への輸出を制限されています。

また、OpenJDKにJCEが組み込まれている製品の輸入/輸出を規定する米国輸出規制および現地法に準拠することは、ライセンシーの責任です。OpenJDK Webサイトでセキュリティ・グループを参照してください。

始める前に

構成プロファイルを作成する(デフォルトのシェル、任意)

手順

  1. Lifecycle Managerのナビゲーション・メニューで[Config Profiles]をクリックします。
  2. 編集する構成プロファイルの[Edit]アイコンをクリックするか、プロファイルをまだ作成していない場合は[Add config profile]をクリックします。
  3. [Config Profile]ペインの[Lifecycle Manager]セクションで[Java Setup]をクリックします。
    Javaインストール・バージョンの管理についてデフォルトを含む設定が表示されます。
  4. オプション: Javaインストールの自動管理を無効にするには、[manage-java]設定の選択を解除します。必要なJavaバージョンが既にインストールされている場合に、LCMによってJavaデプロイが変更されるのを防ぎたい場合は、Java管理を無効にすると有用です。[manage-java]が無効になっている場合、プロビジョニングでJavaのインストールがスキップされます。Javaの管理が無効になっていて、インストール・ジョブの実行中にインストール済みのJavaが検出されないと、インストール・ジョブは失敗します。
  5. Javaインストールの自動管理を有効にするには、[manage-java]設定をオンにします。
    [manage-java]が有効になっている場合、ターゲット・ノードはOracleサーバーからJavaを直接ダウンロードします。Oracle tarボールをローカル・ミラーからダウンロードするには、tarボールの完全なURLを入力します。いずれの場合も、必要なJavaバージョンが使用可能であることをターゲット・ノードが確認できるよう、[major-version][update-version][build-version][build-hash]の各フィールド(該当する場合)に入力する必要があります。
  6. [Platform OpenJDK]または[Oracle]を選択して、選択したJavaベンダーのパラメーターを構成します。

    OpenJDK

    [os-openjdk-version]リストから、インストールするOpenJDKのバージョンを選択します。

    LCMは、Linuxオペレーティング・システムのパッケージ・リポジトリから選択されたバージョンをインストールしようとします。指定されたバージョンが使用できない場合、ジョブは失敗します。

    Oracle JDK

    構成プロファイルのJaveセットアップ領域にあるバージョン・フィールドは、メジャー・バージョン番号、アップデート・バージョン番号、ビルド・バージョン番号に基づいて特定のJavaバージョンをダウンロードするURL文字列を動的に作成するために使用されます。たとえば、コマンド・プロンプトでJavaバージョンをチェックしたときに、次の情報が返されるとします。
    java -version
    java version "1.8.0_151"
    Java(TM) SE Runtime Environment (build 1.8.0_151-b12)
    Java HotSpot(TM) 64-Bit Server VM (build 25.151-b12, mixed mode)

    前述の例で、1.8.0はメジャー・バージョン、151はアップデート・バージョン、12はビルドです。デフォルト以外のバージョンが組織で必要な場合は、[Config Profile]ペインの[Lifecycle Manager]セクションからアクセスできる[Java Setup]ページでバージョン情報を入力します。Javaバージョンの命名規則の詳細については、Oracleのドキュメントを参照してください。

    1. オプション: インストールするJavaのバージョンを[major-version]ボックスに入力します。たとえば「1.8.0」などです。デフォルトをオーバーライドするには、該当するメジャー・バージョン番号を入力します。
    2. オプション: デフォルトをオーバーライドするには、バージョンの特定のアップデート番号を[update-version]ボックスに入力します。
      各Javaリリースは、そのファイル名に含まれるアップデート・バージョンで識別されます。たとえば、server-jre-8u121-linux-x64.tar.gzのアップデート・バージョンは、8u121(バージョン8アップデート121)で示されている121です。
    3. オプション: デフォルトをオーバーライドするには、最後にリリースされたビルド・バージョンの値を[build-version]ボックスに入力します。
      各Javaリリースは、そのダウンロードURLに含まれるビルド番号によっても識別されます。たとえば、https://www.oracle.com/technetwork/java/javase/downloads/server-jre8-downloads-2133154.htmlのダウンロード・ページで、server-jre-8u121-linux-x64.tar.gzのURLには.../java/jdk/8u121-b13/...が含まれており、ビルド番号はb13(ビルド13)で示されている13です。
    4. オプション: デフォルトをオーバーライドするには、ビルドのハッシュ・バージョンの値を[hash-version]ボックスに入力します(または、8u121-b13より古いJavaリリースの場合は空白のままにします)。
      8u121-b13以降のJavaリリースは、ダウンロードURLに含まれているビルドのハッシュ・バージョンでも識別されます。古いJavaリリースをダウンロードする場合は、ビルドのハッシュ・バージョンを空白のままにすることができます。
    5. オプション: JavaをOracleから直接ダウンロードするのではなく、カスタムの場所からダウンロードするには、その場所を[download-url]ボックスに入力します。

      LCMは指定されたURLからJavaをダウンロードしようとします。ダウンロードに失敗した場合、その失敗は、カスタムURLからのダウンロード・サーバーの構成ミス、またはターゲット・ノードからOracleサーバーへの送信ネットワーク接続の欠如が原因である可能性があります。エラーのローカル・ソースが削除されている場合、[oracle-server-jre]のダウンロードURLを確認してください。

      重要: [*-version]フィールドへの入力は、特定のダウンロード・バージョンをカスタムの場所から作成するために引き続き必要となります。
    6. オプション: JCEのダウンロードを無効にするには、[manage-jce-policy]設定の選択を解除します。
    7. オプション: 組織に独自のミラーがある場合は、その場所を[jce-download-url]ボックスに入力します。このボックスを空白にした場合(デフォルトは[auto])に、JCEポリシーの管理が有効になっていると、JCEはOracleから直接ダウンロードされます。
      注: Kerberos、クライアントとノード間の暗号化、ノード間の暗号化を行うには、すべてのノードにJCEがインストールされている必要があります。
  7. [Save]をクリックします。

次のタスク