LCMを使用したDSEインストール・ジョブの実行
クラスター、データ・センター、ノードで実行するDataStax Enterpriseインストール・ジョブをLifecycle Managerで送信します。
クラスター、データ・センター、ノードで実行するDataStax Enterprise(DSE)インストール・ジョブを送信します。インストール・ジョブによって実行される作業には、構成ジョブの実行に加え、強度無制限の暗号化を有効にするために必要なJavaとJCEポリシー・ファイルのインストールもデフォルトで含まれています。
ジョブは、現在のノードが正常に再起動するまで(つまり、ノードがnative_transport_port
で応答するまで)次のノードに進みません。デフォルトでは、不適切な構成がクラスター全体に伝播するのを避けるために、単一ノードのジョブが失敗すると、ジョブが途中で停止します。ノードで既に実行されているジョブは最後まで実行されますが、そのジョブの残りのノードでの実行は継続されません。この動作により、潜在的な構成の問題が複数のノードやクラスター全体に影響するのを防いでいます。必要に応じて、このデフォルトの動作を[エラー発生時に続行]オプションでオーバーライドしてください。これにより、失敗してもすべてのノードでジョブが実行されます。
既存のクラスターを拡張するインストール・ジョブは、大量のデータが同時にストリーミングされるのを防ぐため、一度に1ノードずつに調整されます。
始める前に
Lifecycle Managerでインストール・ジョブを実行する前に、以下のタスクを完了しておきます。
- すべてのSSH資格情報を作成し、リポジトリを定義します。
- 構成プロファイルを定義します。
- クラスター・トポロジー・モデルを構築するか、既存のモデルをインポートします。
- 先に進む前に、Best Practice Service(ベスト・プラクティス・サービス)でクロック・ドリフト・ルールをチェックして、クロックが同期されていることを確認します。クロック・ドリフトが生じていると、LCMによってTLS証明書が生成されるのが妨げられる可能性があります。
- 各ノードのSSHサーバーがファイル転送を許可していることを確認します。
- OpsCenter 6.0.0~6.0.x、6.1.0~6.1.x、6.5.0~6.5.3、および6.7.0の場合は、ターゲット・ノードのSSHサーバーで、SFTP転送を許可していることが必要です。
- OpsCenter 6.5.4~6.5.xの場合は、ターゲット・ノードのSSHサーバーで、SCPまたはSFTPによるファイル転送を許可していることが必要です。LCMは最初にSFTPを試し、次にSCPに戻ります。
LCMでは、データ・ディレクトリーの作成とそのパーミッションの管理は行われません。カスタムのデータ・ディレクトリーの使用手順については、「カスタムのデータ・ディレクトリーの作成」を参照してください。
手順
- Lifecycle Managerのナビゲーション・メニューから[Clusters]をクリックします。
- インストール・ジョブを実行するクラスター、データ・センター、ノードを選択します。
-
ドロップ・メニューから[Install]をクリックします。
[Run Installation Job]ダイアログが表示されます。
-
デフォルトのエラー動作をオーバーライドして、すべてのノードが完了するまで後続のノードでのジョブの実行を続けるには、[Continue On Error]を選択します。これにより、エラーが発生してもジョブが実行を継続するようになります。
デフォルトでは、特定のノードでエラーが発生すると、その後のノードでのジョブの実行は中止されます。すでに実行中のノードは完了するまで続行されます。
- オプション: ジョブの説明を入力します。
-
[Auto Bootstrap]のオプションを選択します。LCMのデフォルトをオーバーライドするには、[True]または[False]を必要に応じて選択します。
- LCMデフォルト:デー整合性のベスト・プラクティスに従って、新しいノードの
auto_bootstrap
をTrueに設定し、新しいノードを順次起動することを要求します。デフォルトのジョブ同時実行ポリシーにより、ノードが確実に順次起動するようになります。このデフォルトは、以前のバージョンのOpsCenterとは異なります。
警告: 既にLCMで結合されている(つまりインストール・ジョブが実行されている)ノードを既存のデータ・センターに追加すると、ツールヒントに次の警告が表示されます。「新しく追加したノードがシードとしてリストされている場合、ブートストラップは失敗し、そのノードで直ちにリペアを実行する必要があります。クラスターに対してノードをブートストラップしてから、ノードをシードに指定することをお勧めします。」 - True:
auto_bootstrap
が明示的にTrueに設定されます。 - False:
auto_bootstrap
が明示的にFalseに設定されます。
詳細については、「auto_bootstrap」を参照してください。 - LCMデフォルト:デー整合性のベスト・プラクティスに従って、新しいノードの
-
インスール・ジョブをクラスターまたはデータ・センターに対して実行する場合は、Concurrency Levelを選択します。
注: [Concurrency Level]は、ノード・レベルのジョブには該当しません。
- Automatic (safest but not always fastest):デフォルト。LCMが、使用する安全な同時並行性を決定できるようにします。他のオプションが適切であるか分からない場合は、このオプションを使用します。注: Automaticオプションは、LCMにより以前インストールされたデータ・センターのノード、インストール・ジョブがまだ正常に完了していない新しいデータ・センターのノードの両方について一度に1つのジョブを実行します。この動作は、Single nodeオプションをミラーリングしています。
- Single node:1つのノードで、一度に1つのオプションを実行します。ある時点で複数のノードがオフラインであることが可用性に影響を与える可能性がある場合に、このオプションを使用します。
- One node per DC:データ・センター(DC)ごとに最大1つのノードで、ジョブを同時に実行します。各DCオフラインで1つのノードを持つことが可用性に影響を与えない場合に、このオプションを使用します。
- Single rack within a DC (might interrupt service):ある時点でダウンしているノードがあるのは最大1つまでのラックとなるように、ノードでジョブを同時に実行します。1つのDCオフラインでラック全体を持つことが可用性に影響を与えない場合に、このオプションを使用します。
- One rack per DC (might interrupt service):各DCで、ある時点でダウンしているノードがあるのは最大1つまでのラックとなるように、ノードでジョブを同時に実行します。各DCオフラインでラック全体を持つことが可用性に影響を与えない場合に、このオプションを使用します。
- All nodes within a DC (interrupts service):1つのDCのすべてのノードでジョブを同時に実行します。1つのDCオフラインですべてのノードを持つことが許容される場合に、このオプションを使用します。
- All nodes (interrupts service):1つのクラスターのすべてのノードでジョブを同時に実行します。1つのクラスター・オフラインですべてのノードを持つことが許容される場合に、このオプションを使用します。
- Automatic (safest but not always fastest):デフォルト。LCMが、使用する安全な同時並行性を決定できるようにします。他のオプションが適切であるか分からない場合は、このオプションを使用します。
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インストール・ジョブをクラスターまたはデータ・センターに対して実行しており、デフォルト(10)がお使いの環境または選択したConcurrency Level設定に適していない場合は、Batch Sizeを入力します。
バッチ・サイズは、ジョブ実行の対象となるノードが多数に上る場合にのみ適用される、同時実行数のジョブあたりの上限です。注: バッチ・サイズは、多数のノードが同時デプロイの対象となっている場合のみ([All nodes]同時実行ポリシーの場合など)有効になります。バッチ・サイズは、[Single node]同時実行ポリシーによるジョブまたはノードレベルのョブに対して影響を及ぼしません。
- [Submit]をクリックしてジョブを送信します。ジョブが実行キューに登録されたことを示すダイアログが表示されます。
- [Jobs]ページに移動してジョブの進行状況を監視するには、[View Job Summary]をクリックします。ジョブをすぐ監視せず、[Clusters]ワークスペースにとどまる場合は、[Close]をクリックします。