DSEパッチ・バージョンのアップグレード・ジョブの実行

アップデートされたDSEミラー・バージョンで構成プロファイルを複製したら、データ・センターまたはノードでアップグレード・ジョブを実行します。アップグレード・ジョブにより、DSEがダウンロードおよびインストールされ、関連する構成プロファイルに値が適用されます。

DataStax Enterprise(DSE)パッチ・リリース・アップグレードのドキュメントを確認し、アップデートされたDSEミラー・バージョンで構成プロファイルを複製したら、データ・センターまたはノードでアップグレード・ジョブを実行します。アップグレード・ジョブにより、DSEがダウンロードおよびインストールされ、関連する複製された構成プロファイルに値が適用されます。

構成プロファイルの次の特性をよく読んで理解しておいてください。

  • インストールされているDSEバージョンが、クラスター、データ・センター、またはノードに関連付けられた構成プロファイルで指定されているバージョンと一致しない場合、LCMのインストール・ジョブと構成ジョブは失敗します。
  • 異なるバージョンのDSEを使用しているクラスターには、構成プロファイルが継承されません。

バージョン6.5以降のLifecycle Managerでは、自動化されたリリース・シリーズ内のマイナー・バージョンへのアップグレードがサポートされています。

現時点では、次のユース・ケースはサポートされていません。
  • メジャー・バージョンへの自動DSEアップグレード。
  • DSEのダウングレード。
注: 多くの場合、データ・センターをアップグレードする必要がある順序、およびデータ・センターでそれ以降のアップグレードまたは復元のための準備をするために実行する必要がある手順に関する、状況に応じた要件があるため、クラスター・レベルでのアップグレードは実行できません。

始める前に

DSEアップグレード・ガイドのドキュメントを確認してください。また、アップグレードするパッチ・バージョンを特定するには、該当するDSEパッチ・リリースのアップグレード・ドキュメントを確認してください。DataStaxでは、最新のパッチ・バージョンにアップグレードすることを強くお勧めします。
重要: オペレーティング・システムがDSEのバージョンによってサポートされていない場合、アップグレード・ジョブは失敗します。

手順

  1. 構成プロファイルを複製して、アップデートされたDSEバージョンを選択してください。
  2. Lifecycle Managerのナビゲーション・メニューで[Clusters]をクリックします。
  3. アップグレードを実行するデータ・センターまたはノードを選択します。
  4. 省略記号アイコンをクリックして、[Edit]を選択し、アップグレードに使用する[Config Profile]を選択します。選択した構成プロファイルは、アップグレードされるデータ・センターまたはノードに関連付けられます。
  5. 省略記号アイコンをクリックして、アップグレードされるデータ・センターまたはノードの[Upgrade]を選択します。

    [LCM Clusters]ページの[Upgrade]ドロップダウン・メニュー

    [Run Upgrade Job]ダイアログが表示されます。
    ヒント: 展開されたダイアログを表示するには、次のサムネイルのイメージをクリックします。
    • ノードのアップグレード・ジョブを実行する場合:LCMのノードの[Run Upgrade (DSE) Job]ダイアログ
    • データ・センターのアップグレード・ジョブを実行する場合:LCMのデータ・センターの[Run Upgrade (DSE) Job]ダイアログ
  6. デフォルトのエラー動作をオーバーライドして、すべてのノードが完了するまで後続のノードでのジョブの実行を続けるには、[Continue On Error]を選択します。これにより、エラーが発生してもジョブが実行を継続するようになります。
    デフォルトでは、特定のノードでエラーが発生すると、その後のノードでのジョブの実行は中止されます。すでに実行中のノードは完了するまで続行されます。
  7. オプション: アップグレード・ジョブに関する[Description]を入力します。例を次に示します。DSE 6.0.0から6.0.4へのアップグレードこの説明は、ジョブの詳細の表示するときに[Jobs]に表示されます。
  8. ノードまたはデータ・センターをアップグレードするかどうかに応じて、追加の選択を行います。
    • ノードのアップグレード・ジョブを実行する場合は、手順9までスキップしてください。
    • データ・センターのアップグレード・ジョブを実行する場合は、次の選択項目に進んでください。
    1. [Concurrency Level:]を選択します。
      注: [Concurrency Level]は、ノード・レベルのジョブには該当しません。
      • Automatic (safest but not always fastest):デフォルト。LCMが、使用する安全な同時並行性を決定できるようにします。他のオプションが適切であるか分からない場合は、このオプションを使用します。
        注: Automaticオプションは、LCMにより以前インストールされたデータ・センターのノード、インストール・ジョブがまだ正常に完了していない新しいデータ・センターのノードの両方について一度に1つのジョブを実行します。この動作は、Single nodeオプションをミラーリングしています。
      • Single node:1つのノードで、一度に1つのオプションを実行します。ある時点で複数のノードがオフラインであることが可用性に影響を与える可能性がある場合に、このオプションを使用します。
      • One node per DC:データ・センター(DC)ごとに最大1つのノードで、ジョブを同時に実行します。各DCオフラインで1つのノードを持つことが可用性に影響を与えない場合に、このオプションを使用します。
      • Single rack within a DC (might interrupt service):ある時点でダウンしているノードがあるのは最大1つまでのラックとなるように、ノードでジョブを同時に実行します。1つのDCオフラインでラック全体を持つことが可用性に影響を与えない場合に、このオプションを使用します。
      • One rack per DC (might interrupt service):各DCで、ある時点でダウンしているノードがあるのは最大1つまでのラックとなるように、ノードでジョブを同時に実行します。各DCオフラインでラック全体を持つことが可用性に影響を与えない場合に、このオプションを使用します。
      • All nodes within a DC (interrupts service):1つのDCのすべてのノードでジョブを同時に実行します。1つのDCオフラインですべてのノードを持つことが許容される場合に、このオプションを使用します。
      • All nodes (interrupts service):1つのクラスターのすべてのノードでジョブを同時に実行します。1つのクラスター・オフラインですべてのノードを持つことが許容される場合に、このオプションを使用します。
    2. デフォルト(10)がご使用の環境または選択した[Concurrency Level]に該当しない場合は、[Batch Size]を入力します。
      次の場合は、バッチ・サイズの値を増やします。
      • データ・センターが大規模である。
      • 選択されている同時実行レベルにより、多くノードが同時実行できるようになります([All nodes within a DC]オプションなど)。
      • デフォルトのバッチ・サイズによって、ジョブの実行時間があまりにも長くなる。
      • お使いの環境で、ネットワーク帯域幅またはLCMサーバーに影響を与えることなくダウンロードを実行する多くのノードを処理し、同時にインストールできます。
      注: バッチ・サイズは、多数のノードが同時デプロイの対象となっている場合のみ([All nodes]同時実行ポリシーの場合など)有効になります。バッチ・サイズは、[Single node]同時実行ポリシーによるジョブまたはノードレベルのョブに対して影響を及ぼしません。
  9. [Submit]をクリックしてジョブを送信します。ジョブが実行キューに登録されたことを示すダイアログが表示されます。
  10. [Jobs]ページに移動してジョブの進行状況を監視するには、[View Job Summary]をクリックします。ジョブをすぐ監視せず、[Clusters]ワークスペースにとどまる場合は、[Close]をクリックします。