LCMを使用したDSE構成ジョブの実行

Lifecycle Managerのクラスター、データ・センター、ノードのレベルでDSE構成プロファイルの更新をプッシュする構成ジョブを実行します。

管理対象のクラスター、データ・センター、またはノードによって指定された構成をデプロイすると、構成プロファイルまたは構成プロファイルの更新が指定したターゲットにプッシュされます。Lifecycle Manager(LCM)がそのバージョンの構成をデプロイすると、LCM以外で行われた構成の変更は上書きされます。構成ジョブを実行すると、構成が再調整されて統一されます。
注: プッシュされた構成プロファイルに関連付けられているDataStax Enterpriseのバージョンがインストールされているバージョンと異なる場合、構成ジョブは失敗します。DSEのマイナー・バージョンにアップグレードを行うには、構成プロファイルを複製し、アップグレード・ジョブを実行します。

Lifecycle Managerでは、さまざまなクラスターのジョブが同時に実行されます。ただし、同じクラスターのジョブはシーケンシャルに実行され、他のジョブの実行中は保留状態になります。

ジョブは、現在のノードが正常に再起動するまで(つまり、ノードがnative_transport_portで応答するまで)次のノードに進みません。デフォルトでは、不適切な構成がクラスター全体に伝播するのを避けるために、単一ノードのジョブが失敗すると、ジョブが途中で停止します。ノードで既に実行されているジョブは最後まで実行されますが、そのジョブの残りのノードでの実行は継続されません。この動作により、潜在的な構成の問題が複数のノードやクラスター全体に影響するのを防いでいます。必要に応じて、このデフォルトの動作を[エラー発生時に続行]オプションでオーバーライドしてください。これにより、失敗してもすべてのノードでジョブが実行されます。

始める前に

  1. すべてのSSH資格情報を作成し、リポジトリを定義します。
  2. 構成プロファイルを定義します。
  3. クラスター・トポロジー・モデルを構築するか、既存のモデルをインポートします。
  4. 先に進む前に、Best Practice Service(ベスト・プラクティス・サービス)クロック・ドリフト・ルールをチェックして、クロックが同期されていることを確認します。クロック・ドリフトが生じていると、LCMによってTLS証明書が生成されるのが妨げられる可能性があります。
  5. DSEの最初のインストールのインストール・ジョブを実行します。
    注: LCMにクラスター・トポロジをインポートする場合は、インポート後にインストール・ジョブを実行します。インストール・ジョブが構成ジョブより先行して実行されなかった場合、構成ジョブは失敗します。

手順

  1. Lifecycle Managerのナビゲーション・メニューで[Clusters]をクリックします。
  2. 構成を実行するクラスター、データ・センター、またはノードを選択します。
  3. 省略記号アイコンをクリックして、[Configure]を選択します。
    [Run Configuration Job]ダイアログが表示されます。

    LCMの[Run Config (DSE) job]ダイアログ

  4. デフォルトのエラー動作をオーバーライドして、すべてのノードが完了するまで後続のノードでのジョブの実行を続けるには、[Continue On Error]を選択します。これにより、エラーが発生してもジョブが実行を継続するようになります。
    デフォルトでは、特定のノードでエラーが発生すると、その後のノードでのジョブの実行は中止されます。すでに実行中のノードは完了するまで続行されます。
  5. オプション: ジョブの説明を入力します。
  6. クラスターまたはデータ・センターで構成ジョブを実行する場合は、[Concurrency Level:]を選択します。
    注: [Concurrency Level]は、ノード・レベルのジョブには該当しません。
    • Automatic (safest but not always fastest):デフォルト。LCMが、使用する安全な同時並行性を決定できるようにします。他のオプションが適切であるか分からない場合は、このオプションを使用します。
      注: Automaticオプションは、LCMにより以前インストールされたデータ・センターのノード、インストール・ジョブがまだ正常に完了していない新しいデータ・センターのノードの両方について一度に1つのジョブを実行します。この動作は、Single nodeオプションをミラーリングしています。
    • Single node:1つのノードで、一度に1つのオプションを実行します。ある時点で複数のノードがオフラインであることが可用性に影響を与える可能性がある場合に、このオプションを使用します。
    • One node per DC:データ・センター(DC)ごとに最大1つのノードで、ジョブを同時に実行します。各DCオフラインで1つのノードを持つことが可用性に影響を与えない場合に、このオプションを使用します。
    • Single rack within a DC (might interrupt service):ある時点でダウンしているノードがあるのは最大1つまでのラックとなるように、ノードでジョブを同時に実行します。1つのDCオフラインでラック全体を持つことが可用性に影響を与えない場合に、このオプションを使用します。
    • One rack per DC (might interrupt service):各DCで、ある時点でダウンしているノードがあるのは最大1つまでのラックとなるように、ノードでジョブを同時に実行します。各DCオフラインでラック全体を持つことが可用性に影響を与えない場合に、このオプションを使用します。
    • All nodes within a DC (interrupts service):1つのDCのすべてのノードでジョブを同時に実行します。1つのDCオフラインですべてのノードを持つことが許容される場合に、このオプションを使用します。
    • All nodes (interrupts service):1つのクラスターのすべてのノードでジョブを同時に実行します。1つのクラスター・オフラインですべてのノードを持つことが許容される場合に、このオプションを使用します。
  7. クラスターまたはデータ・センターで構成ジョブを実行する場合に、デフォルト(10)がご使用の環境にとって適切ではない場合は、[Batch Size]を入力します。
    次の場合は、バッチ・サイズの値を増やします。
    • データ・センターが大規模である。
    • 選択されている同時実行レベルにより、多くノードが同時実行できるようになります([All nodes within a DC]オプションなど)。
    • デフォルトのバッチ・サイズによって、ジョブの実行時間があまりにも長くなる。
    • お使いの環境で、ネットワーク帯域幅またはLCMサーバーに影響を与えることなくダウンロードを実行する多くのノードを処理し、同時にインストールできます。
    注: バッチ・サイズは、多数のノードが同時デプロイの対象となっている場合のみ([All nodes]同時実行ポリシーの場合など)有効になります。バッチ・サイズは、[Single node]同時実行ポリシーによるジョブまたはノードレベルのョブに対して影響を及ぼしません。
  8. [Submit]をクリックしてジョブを送信します。ジョブが実行キューに登録されたことを示すダイアログが表示されます。
  9. [Jobs]ページに移動してジョブの進行状況を監視するには、[View Job Summary]をクリックします。ジョブをすぐ監視せず、[Clusters]ワークスペースにとどまる場合は、[Close]をクリックします。