Lifecycle Managerにおけるジョブ同時実行
ジョブをLCMにデプロイするときの同時実行レベルを選択します。
ジョブの実行中に同時にデプロイされるノードが多いほど、ジョブの実行が高速になります。ただし、ノードはデプロイ・プロセスの途中で使用不可になることがあるため、同時実行レベルを高くすると、クラスターがクエリーに応答できないことが原因でサービスが中断される可能性があります。LCMジョブ・ダイアログの同時実行レベル・オプションを使用すると、このトレードオフ状況を細かく調整できます。クラスター・レベルまたはデータ・センター・レベルでジョブを実行する場合は、次の同時実行レベルを使用できます。
- Automatic (safest but not always fastest):デフォルト。LCMが、使用する安全な同時並行性を決定できるようにします。他のオプションが適切であるか分からない場合は、このオプションを使用します。注: Automaticオプションは、LCMにより以前インストールされたデータ・センターのノード、インストール・ジョブがまだ正常に完了していない新しいデータ・センターのノードの両方について一度に1つのジョブを実行します。この動作は、Single nodeオプションをミラーリングしています。
- Single node:1つのノードで、一度に1つのオプションを実行します。ある時点で複数のノードがオフラインであることが可用性に影響を与える可能性がある場合に、このオプションを使用します。
- One node per DC:データ・センター(DC)ごとに最大1つのノードで、ジョブを同時に実行します。各DCオフラインで1つのノードを持つことが可用性に影響を与えない場合に、このオプションを使用します。
- Single rack within a DC (might interrupt service):ある時点でダウンしているノードがあるのは最大1つまでのラックとなるように、ノードでジョブを同時に実行します。1つのDCオフラインでラック全体を持つことが可用性に影響を与えない場合に、このオプションを使用します。
- One rack per DC (might interrupt service):各DCで、ある時点でダウンしているノードがあるのは最大1つまでのラックとなるように、ノードでジョブを同時に実行します。各DCオフラインでラック全体を持つことが可用性に影響を与えない場合に、このオプションを使用します。
- All nodes within a DC (interrupts service):1つのDCのすべてのノードでジョブを同時に実行します。1つのDCオフラインですべてのノードを持つことが許容される場合に、このオプションを使用します。
- All nodes (interrupts service):1つのクラスターのすべてのノードでジョブを同時に実行します。1つのクラスター・オフラインですべてのノードを持つことが許容される場合に、このオプションを使用します。
ヒント: サービスを中断する可能性がある、またはサービスを中断することが確実な同時実行レベルを使用する場合は、ピーク以外の時間帯にジョブを実行してください。
リスト・オプションにカーソルを重ねると、そのツールヒントが表示されます。