DataStaxインストーラーによるコマンドラインまたはプロパティ・ファイルのコマンドを使用したインストール

DataStaxインストーラーによってコマンドラインまたはプロパティ・ファイルのコマンドを使用してDataStax Enterpriseをインストールする手順。

DataStaxインストーラーによってコマンドラインまたはプロパティ・ファイルのコマンドを使用してDataStax Enterpriseをインストールする手順。

重要: DataStax Enterprise 5.0では、Cassandra 3.0およびCQL 3.3を使用します。

始める前に

実稼働環境での推奨設定」および「DataStax Enterprise Reference Architecture」ホワイト・ペーパーも参照してください。

ハードウェアの要件
要件 最低 実稼働
CPU 2 16
メモリー 8 GB 24 GB
データ・ディレクトリー 20 GB 200 GB
コミット・ログ・ディレクトリー 20 GB 200 GB
保存されるキャッシュのディレクトリー 20 GB 200 GB
ログ・ディレクトリー 20 GB 200 GB
実稼働環境の要件は、データとワークロードの量によって異なります。

インストーラーについて 

developer_installを指定した場合は、DataStaxインストーラーによってDataStax EnterpriseとDataStax Studioがインストールされます。OpsCenterまたはDevCenterはインストールされません。「OpsCenterのインストール」または「DevCenterのインストール」を参照してください。

このインストーラーを使用して、次のテンプレート・ファイルによってcassandra.yamldse.yamlのプロパティを設定できます。
  • cassandra_yaml_template
  • dse_yaml_template

DataStax Enterpriseのダウンロード・ページで、sample_install_5.0.propファイルが提供されています。

手順

ターミナル・ウィンドウで:

  1. ご使用のコンピューター用のインストーラーをDataStaxダウンロード・ページからダウンロードします。
  2. インストール・ファイルをダウンロードしたディレクトリーで、パーミッションを実行可能に変更します。
    chmod +x DataStaxEnterprise-5.0.x-linux-x64-installer.run
  3. コマンドラインまたはプロパティ・ファイルを使用できます。
    • コマンドライン:
      $ sudo ./DataStaxEnterprise-5.0.x-linux-x64-installer.run --option [引数] --option [引数] ...--option argument --mode unattended
      使用可能なオプションについては、以下の表を参照してください。オプションには必ず「--」を追加してください。例:
      $ sudo ./DataStaxEnterprise-5.0.x-linux-x64-installer.run --prefix /usr/share/dse --enable_vnodes 0 --mode unattended --prefix /usr/share/dse

      オプションが指定されていない場合、インストーラーはデフォルト値を使用します。

    • プロパティ・ファイル:
      $ sudo ./DataStaxEnterprise-5.0.x-linux-x64-installer.run --optionfile [オプション・ファイル名] --mode unattended
      ここで、option_file_nameは、インストールのオプションが含まれているファイル名です。例:
      $ sudo ./DataStaxEnterprise-5.0.x-linux-x64-installer.run --optionfile ../datastax/DC4-analytics.prop --mode unattended
      プロパティ・ファイル形式: option=argument.例:
      install_type=simple
      update_system=1

      プロパティ・ファイルのオプションは、コマンドラインのオプションと同じです("--"なし)。

    無人インストールのオプション
    オプション 引数 説明
    Install options
    prefix [インストール場所]

    No Servicesインストールの場合にインストール場所を設定します。

    アップグレード・インストールの場合、No Servicesインストールでは以前のインストール場所が使用されます。

    cassandra_yaml_template [ファイル名] cassandra.yamlファイルのテンプレート。
    dse_yaml_template [ファイル名] dse.yamlファイルのテンプレート。
    logs_dir [ログの場所] ログ・ファイル用のディレクトリーを設定します。
    developer_install [開発者ツールのインストール] デモとJavadocをインストールします。
    do_drain 0(no)または1(yes) インストール前に既存のノードをドレーンします。デフォルト: 1
    start_services 0(no)または1(yes) インストール後にサービスを開始します。デフォルト: 1
    update_system 0(no)または1(yes) 一部のシステム・パッケージと依存関係を更新します。Javaなどの主要なコンポーネントをアップグレードしたり、インストールしたりしないでください。デフォルト:1(rootユーザー)、0(その他)。
    ノード・タイプのオプションを設定します
    install_type simpleまたはadvanced インストール・タイプを設定します。
    • simple - デフォルトのパス名とオプションを使用してDataStax Enterpriseをインストールします。
    • advanced - パス名とオプションを構成します。「インストール・タイプ」を参照してください。
    デフォルト:simple
    system_install 以下のいずれかを使用します。
    • no_services
    • services_and_utilities
    DataStax Enterpriseをサービスまたはスタンドアローン・プロセスとして設定します。サービスとしてインストールした場合、DataStax Enterpriseはシステムの場所にインストールされます。デフォルト:services_and_utilities(rootユーザー)、no_services(その他)。

    Servicesインストールの場合、DataStax Enterpriseはシステムの場所と/usr/share/dseにインストールされます。

    アップグレード・インストールの場合、No Servicesインストールでは以前のインストール場所が使用されます。Servicesインストールの場合、DataStax Enterpriseはシステムの場所と/usr/share/dseにインストールされます。

    enable_analytics 0(no)または1(yes) DSE Analyticsを有効または無効にします。デフォルト: 0
    analytics_type [分析タイプ]

    分析タイプを設定します。spark_only - Sparkのみを有効にします(デフォルト)。

    enable_search 0(no)または1(yes) DSE Search(Solr)を使用すると、Cassandraデータベースに保存されているデータの検索アプリケーションを簡単に使用できます。デフォルト: 0
    enable_graph 0(no)または1(yes) DSE Graphは、高度に接続されたデータを管理、分析、および検索するためのグラフ・データベースです。デフォルト: 0
    enable_advrepl 0(no)または1(yes) DSE Advanced Replicationでは、ネットワークまたはインターネットのダウンタイムが一定期間発生する可能性があるリモート・クラスターから一方向に、分散されたデータのレプリケーションをサポートします。 デフォルト: 0
    opscenter_address opscenter_address OpsCenterをデフォルトのブラウザーで起動します。
    プリフライト・チェック・オプション
    run_pfc 0(no)または1(yes) プリフライト・ツールとは、構成を検知して修正するためにノードで実行できるテストを集めたものです。このツールを使用すると、多くの無効な構成設定や最適化されていない構成設定を運用前に検知して修正できます。このツールは、tarボール・インストールまたはNo Servicesインストールでは使用できません。
    pfc_fix_issues 0(no)または1(yes) 無効な構成設定や最適化されていない構成設定を修正します。
    pfc_ssd [SSDのパス] ソリッド・ステート・ドライブのパス。ドライブをコンマで区切ります。
    pfc_devices [ハード・ドライブのパス] ハード・ドライブのパス。ドライブをコンマで区切ります。
    pfc_disk_duration [ディスクあたりのスレッド数ベンチマーク:] 定格負荷をシミュレーションするよう設定します。
    pfc_disk_threads 定格負荷をシミュレーションするよう設定します。
    ユーザーおよびユーザー・グループのオプション

    cassandra_user

    user_name サービスを実行するためのユーザー名。 DataStax Agentはユーザーcassandraを使用するため、DataStaxではデフォルトを変更することを推奨していません。デフォルトを変更した場合、DataStax Agentを手動でインストール、更新、および構成する必要があります。
    cassandra_group [グループ名] サービスを実行するためのグループ名。上記を参照してください。
    cassandra.yamlのオプション

    これらの値は、cassandra_yaml_templateに設定されているオプションを上書きします。

    cassandra_commitlog_dir ディレクトリー commitlog_dir
    cassandra_data_dir ディレクトリー data_file_directories
    cassandra_hints_dir ディレクトリー hints_directory
    cassandra_saved_caches_dir ディレクトリー saved_caches_directory
    enable_vnodes 0(no)または1(yes) 仮想ノード(vnode)を有効または無効にします。デフォルト:1(Cassandraノード)、0(その他)。
    interface [IPアドレス] すべてのサービスのリッスンに使用するためのデフォルトのインターフェイス。
    listen_address [IPアドレス] listen_address
    num_tokens number_of_tokens num_token
    ring_name name リング名。
    rpc_address [IPアドレス] rpc_address
    rpc_port [ポート番号] rpc_port
    seeds シードの[IPアドレス]のコンマ区切りリスト このノードのシード・リスト。

    すべてのノードをシード・ノードにしないでください。ノード間のコミュニケーション(ゴシップ)」を参照してください。

    ssl_storage_port [ポート番号] ssl_storage_port
    storage_port [ポート番号] storage_port
    dse.yamlファイルの場所は、インストールのタイプによって異なります。
    Installer-Services /etc/dse/dse.yaml
    パッケージ・インストール /etc/dse/dse.yaml
    Installer-No Services install_location/resources/dse/conf/dse.yaml
    tarボール・インストール install_location/resources/dse/conf/dse.yaml
    cassandra.yamlファイルの場所は、インストールのタイプによって異なります。
    パッケージ・インストール /etc/dse/cassandra/cassandra.yaml
    tarボール・インストール install_location/resources/cassandra/conf/cassandra.yaml

タスクの結果

DataStax Enterpriseは、追加の構成を開始できる状態です。

次のタスク

cassandra.yamlファイルの場所は、インストールのタイプによって異なります。
パッケージ・インストール /etc/dse/cassandra/cassandra.yaml
tarボール・インストール install_location/resources/cassandra/conf/cassandra.yaml
dse.yamlファイルの場所は、インストールのタイプによって異なります。
Installer-Services /etc/dse/dse.yaml
パッケージ・インストール /etc/dse/dse.yaml
Installer-No Services install_location/resources/dse/conf/dse.yaml
tarボール・インストール install_location/resources/dse/conf/dse.yaml